現状に即した新しい冠

「丹後ちりめん」という呼称から連想されるのは、“正絹100%”や”細かい凹凸状のシボのある生地””生地巾40cmほどの和装用の反物”というイメージではないでしょうか。一方で、現在では、ちりめん織の伝統技術を背景に、新しい考え方やデザインを導入し、技術革新を続けて生み出された新しい布地も生み出されています。こうした、「丹後ちりめん」のイメージの枠にとどまらない商品も多くなっているいま、それらを世界にアピールしていくにあたり新たな冠が必要だと考えました。そこで生まれたのが、「TANGO OPEN」です。

なぜTANGO OPENか

「TANGO OPEN」は「丹後ちりめん」と共存するブランドであり、また決意表明でもあります。ちりめん織の伝統を背景に、技術を磨いて生み出した製品が、世界に通用するものであると自信をもって送り出すための、力強いメッセージなのです。
OPENという言葉には、”始まり”という意味があります。そして、日本から世界へと道を切り開く、また、世界に向けて開かれた姿勢をもって、新しい価値観を受け入れていくという双方向のコミュニケーションを促す意味も込められています。丹後はもともと丹波国の一部であり、丹波は旦波（たには）からきているという説があります。「丹」のルーツが「旦」であることから、”日の出”や”始まり”の意味とリンクしています。
「丹後から世界へ、そして世界から丹後へ」という意味を表すには、文法上は「OPEN TANGO」が正しい表記となりますが、あえて「TANGO OPEN」としました。作り手たちが丹後という地名に誇りをもてるようにとの強い思いを込めているためです。

TANGO OPENは丹後織物工業組合が商標を有しており、TANGO OPENのコンセプトに合致し、独自に定めた基準を満たした事業者のみを認定します。

認定基準

Concept

TANGO OPENのコンセプトへのコミット

Quality

長年培った歴史や技術に基づいた商品づくり

Creative

独自の商品作りを目指している

Ethical

「丹後」「丹後の織物」への誇りと真摯な姿勢をもち、他者と連携したブランドの維持・発展に取り組んでいる

対象事業者

• 丹後地域（宮津市、京丹後市、伊根町及び与謝野町）内に居住する個人事業者または丹後地域内に主たる事業所を有する法人もしくは団体
• 丹後地域内で織物に関する商品の企画及び製造または加工の主たる工程を行っているもの

丹後地域外に居住する個人事業者または法人もしくは団体にあっては、上記2つの要件を満たすものの推薦があること

認定事業者は認定副資材を使用することが出来ます。コラボレーションによる活用をご検討の企業様、デザイナー等の皆様は各認定事業者へお問い合わせいただくか、本サイトの問い合わせフォームからご連絡ください。

主な認定副資材及び認定ツール　
タグ、織ネーム、ハンガーなど